安全・司法

自動車盗難対策推進法案

自動車盗難について、捜査、解体・中古取引、輸出、所有者支援などを国と自治体の対策として法律に位置づける法案です。

第221回国会衆法第19号提出者: 衆議院議員提出: 2026/6/22
審議待ち

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次: 衆議院 委員会

先委先本後委後本成立

一言で言うと

盗まれた車が売られ、解体され、海外へ出ていく流れを止めるため、国に対策計画づくりや関係機関の連携を求める法案です。

この法案のポイント

制度変更を表すイラスト

何が変わる?

自動車盗難対策を法律上の枠組みにします。

盗難後の保管、解体、中古取引、輸出、所有者支援までを含め、国と地方公共団体の対策として位置づけます。

背景やタイミングを表すイラスト

なぜ今?

盗難車が解体・転売・輸出へ流れる問題に対応します。

盗まれた車の処分ルートや国外流出まで含め、自動車盗難を防ぐ対策をまとめて進めることが背景です。

関係する人や地域を表すイラスト

誰に関係する?

車の所有者、警察・税関、中古車・部品事業者に関係します。

防犯装置の活用、被害届手続、国外で見つかった車の連絡体制、事業者との情報共有などに関わります。

詳しく読む

車の盗難を、盗まれた後の流通まで追う法律案

🚗 自動車盗難 / 🏭 解体場・中古取引 / 🚢 不正輸出対策

盗まれた車が、解体・転売・輸出へ流れる過程まで含めて、国と自治体の対策を定める法律案です。小売店舗での集団窃盗など、似た手口の犯罪にも同様の対策を広げます。

一次資料:衆議院・提出時法律案

💡 一言で言うと

盗まれた車が売られ、解体され、輸出される流れを止める法案です。

この法案は、車の盗難を「盗まれた場所」だけで見るのではなく、盗難後の保管、解体、中古取引、ネット取引、港からの輸出までを一続きの問題として扱います。

直接の対象は、国や地方公共団体の対策です。車の所有者には、防犯装置の活用、被害届手続の簡素化、国外で見つかった車の連絡体制などを通じて関係します。

🔑 何が変わるのか

大きな変化は、自動車盗難対策を法律上の枠組みにする点です。

主な内容は次の通りです。

  • AIなど先端技術を使った捜査、捜査人員の見直し、都道府県警察の連携
  • 違法な解体・保管場所の調査、立入検査、行政と警察の連携
  • 中古車・部品の取引での本人確認の徹底、警察と事業者の情報共有
  • 盗難車の輸出を防ぐため、税関での証明書確認、X線検査装置、港湾関係者との情報共有
  • 盗まれた部品の流通把握に向けた車検証記録事項の見直し
  • 海外で盗難車が見つかった場合の所有者への連絡・取戻し支援
  • 小売店舗での集団窃盗など、目的や手口が似た犯罪への応用

🏛️ 背景:なぜ今この法案なのか

警察庁資料によると、自動車盗の認知件数は、ピークだった2003年の64,223件から大きく減りました。一方で、2022年以降は増加しており、2025年は6,386件、前年より306件増えています。

近年は、キーを車内に残していない状態で盗まれるケースが多く、2025年は全体の77.8%でした。発生場所は「一般住宅」が45.2%、「駐車場」が27.9%です。

法案は、盗まれた車が隠れた場所へ運ばれ、解体され、国内で売られたり輸出されたりする実態を前提にしています。警察、税関、自治体、港湾関係者、中古車・部品の事業者が別々に動くのではなく、法律で連携の枠組みを置く狙いです。

📊 現行制度と改正後の違い

現行:対策は行動計画と個別制度に分かれている

現在も、警察庁などによる官民合同プロジェクトチームがあり、「自動車盗難等防止行動計画」があります。

また、関係する制度は複数に分かれています。

  • 捜査は警察
  • 輸出検査は税関
  • 中古品取引は古物営業法
  • 解体・廃棄物処理は廃棄物処理法や自動車リサイクル法
  • 登録・輸出証明は道路運送車両法

改正後:国と自治体の責務を法律で定める

成立すると、国と地方公共団体は、自動車盗難対策を策定・実施する責務を負います。

また、国家公安委員会と関係大臣が、施策の目標や計画などの基本事項を定め、公表する仕組みになります。

法案本文では、増員数、予算額、検査機器の台数などの具体値は示されていません。具体的な実施内容は、成立後の基本事項や予算措置で決まる形です。

👥 影響を受ける人・対象者

車の所有者

防犯装置、GPS追跡装置、防犯カメラなどの活用を促す施策が進められます。被害に遭った場合の届出手続の簡素化や、海外で車が見つかった際の連絡体制も対象です。

中古車・部品取引に関わる事業者

中古車の引取り、古物商、オークション、デジタルプラットフォームなどは、本人確認や警察との情報共有の対象になります。

自治体・解体業・保管場所の関係者

違法な解体や保管が疑われる場所について、情報収集、調査、立入検査、外国語での指導などが想定されています。

港湾・通関の関係者

盗難車の輸出を防ぐため、税関、港湾管理者、港湾運送事業者などとの情報共有が進められます。

小売店舗

自動車盗難と目的や手口が似た集団窃盗について、効果がある施策を同様に講じる対象になります。法案本文では、具体的な店舗類型や数値目標は示されていません。

📅 施行日と経過措置

施行日は、公布の日です。

附則は施行日を定める内容で、経過措置に関する詳しい規定は置かれていません。

📤 提出者・所属

この法案は、第221回国会の衆法第19号として、2026年6月23日に提出された衆議院議員提出法案です。提出会派は「国民民主党・無所属クラブ」です。

提出者・賛成者はいずれも衆議院議員で、所属政党は国民民主党、衆議院会派は国民民主党・無所属クラブとして確認できます。

提出者

  • 橋本幹彦
  • 岡野純子
  • 西岡義高
  • 河井昭成

賛成者

  • 浅野哲
  • 飯泉嘉門
  • 井戸まさえ
  • 臼木秀剛
  • 小竹凱
  • 許斐亮太郎
  • 近藤雅彦
  • 佐々木真琴
  • 鈴木義弘
  • 高沢一基
  • 田中健
  • 玉木雄一郎
  • 丹野みどり
  • 長友慎治
  • 鍋島勢理
  • 西岡秀子
  • 野村美穂
  • 日野紗里亜
  • 深作ヘスス
  • 福田徹
  • 古川元久
  • 向山好一
  • 村岡敏英
  • 森ようすけ

🔭 成立後に動くこと

成立した場合、国家公安委員会と関係大臣が、施策の目標や計画などの基本事項を定めて公表します。

政府には、必要な法制上・財政上の措置を講じる規定も置かれています。実際の予算、人員、機器配備、事業者との連携方法は、その後の制度運用で具体化されます。

🔗 参考リンク


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